瞑想を習う 第二歩

マインドを集中させる 集中した瞑想

   前のセクション(第一歩) では誠実さという瞑想の第一の秘訣と規則正しい練習の必要性について話してきました。これは、しばらくの間、他の全ての生活の責任を棚上げにし、修練が花 開けるような特別な場所(個人の祭壇・瞑想する場所)と一定の練習時間を確立する覚悟と決心をも含みます。世間の責任に捕らわれたり、うわの空になったり する以外の挑戦も私たちの誠実さを試しに来ます。特に、マインドがこれほど忙しいのに果たして瞑想をする必要はあるのかと心の揺れ動くことがあります。「宝物はみんな怪獣が見張る」ということわざがありますが、内なる平和と静まったマインドという宝物は何匹もの小さな怪獣(とりわけさまよう思考)に勝らないと到達できないのです。

   瞑想を修得する上で、最初に問題になるのはマインドを集中させることです。それにどう取り組んだらいいかについて少し考えましょう。

  • この前ご紹介した練習のように、様々な呼吸法は多くの瞑想の形への出発点となり、練習すれば、あなたの場合も静かなマインド、イコール 静かな息、という原理が利いてきているのに気づき始めます。マインドを集中させるために、吸う息と吐く息を10まで数えてもいいです。この周期で数分続けて みて下さい。6に至ったあたりでマインドがはずれてしまったら、再び1からスタートして、10まで達してみて下さい。これに熟達したら、吸う息だけを数え るというもっと難しい方法を試してみて下さい。
  • 五感の感覚から意識を引っ込めて、思考から孤立した気持ちを高めるという違う練習もあり ます。この場合、自分の内にある景色を観察する立場になります。マインドは流れに流れる川のようですが、あなたはその川岸に立ち、川に流されないで平静で 眺めているだけです。自分の内に平静なヨーガ行者のような超然とした自己を感じてみて下さい。静かな内なる空間の中で落ち着いています。息だけが実在しま す。あるいは、瞑想のことを平和で広大な空のようなものだと思って下さい。思考は空虚を渡っている些細な小鳥です。マインドが静かな息の流れに固着してい るので、その小鳥には気づきますが、何の影響も受けません。
空を飛ぶ鳥
  • 最後に、次の練習で集中力を発達させてみて下さい。壁の目の高さのところに黒い点を作り、60センチほど離れて、この小さい点を見つめ 集中してみて下さい。この点は世界で最も重要なもので、あなたの命さえそれにかかっているというような勢いで集中します。しばらくして、あなたの吸う息が その点から来ており、吐く息が点に戻っていると感じてみて下さい。自分自身の生命の息吹はその点から起こり、点の息吹はあなたから流れています。これを 練習すれば、必ず結果が出て、あなたの集中力は格段と上達するでしょう。

練習: ろうそくの炎に集中する

   「獅子の瞑想」という半眼のテクニックを思い出しながら、もう一つの集中の練習をやってみましょう。集中 力を身につけるときは、何かマインドが固着できるもの、視覚とマインドをつなげる対象があると、より簡単にできます。太陽の光線を一点に集める拡大鏡のよ うに、集中はマインドのさまよう傾向を一つの焦点に集めています。 ろうそくの炎ろ うそくの炎に注目することで始めて、集中を完全に一点に集めて下さい。炎自体はまぶしいかもしれませんが、その下部の方は目に優しいでしょう。人生で一番 大事なことをしているかのような強烈さを感じてみて下さい。ただ炎だけが存在し、あなたはもう思考に邪魔されなくなっています。あなたは矢または弾丸であ り、炎に向かって速いスピードで動き、その中に入り、溶け込むような気持ちで、用心深さと努力を感じて下さい。マインドのダイナミックな意志を使って、思 考や感情に道をあけさせているのです。

   机または祭壇の上のろうそくの炎に全ての意識を数分間集中した後、目を閉じて、胸の真ん中にある精神的ハートの中で同じ炎を想像してみて下さい。内なる 炎、そしてその光、温もり、輝きに意識を集中します。この想像を次第に広げて下さい。炎の光輝が外の方にそしてマインドの中と上の方に広がり、自分の存 在の全部を満たします。炎の温もりと輝きでいっぱいになり、魂の光があなたの全てを満たしているのを感じてみて下さい。

   練習を通して黄金の光に満たされているという気持ちを実際に経験するようになると、あなたの集中力が瞑想という次の一歩の準備をしているのです。マインド がはずれてしまったら、目を開けて実物の炎を見据え、そのイメージを胸の中へ移し、再びそこに集中して下さい。外と内に代る代る集中することは実際のもの に集中する能力を抽象的な想像の対象に集中できるところまで伸ばし、精神修練とマインドの一点張りの発達に役立ちます。

いくつかのポイント:

  • 練習をするときには、瞑想に過ごした一瞬一瞬が、特別なことを学び特別な人になる絶好のチャンスなのだと思って下さい。瞑想する時間は神聖で す。あなたは精神のすばらしい栄えをもたらす内的な道を歩んでいるのです。このように感じることは誠実さや力強さを引き出し、毎日時間を割くのに値するこ とだと知らせてくれます。
  • シュリ・チンモイは その教えと本の中で、瞑想へのあこがれを強くする他の二つの補足的な態度について話しています。一つの態度は練習を始めるとき心の中で感謝の気持ちをもつ ことです。私たちの人生は特別な機会に恵まれたのです。私たちは長い眠りから目覚め、自己発見の旅に旅立とうとしています。神・魂・人生に対する感謝の気 持ちはハートを開けて、発達する練習を大切にし、瞑想がもたらす恩恵への受容力を深めるのを助けてくれます。
  • 自 分が昔どんな人だったかと過去を顧みて、これからどんな人になれるかと将来を窺うことによっても感謝を感じることができます。目的のある喜びに満ちた世界 があなたを誘っています。神を信じているのなら、神があなたをお呼びになっているのを感じて下さい。あなたの魂がより高い世界からのお召しに応えています からあなたは瞑想しているという恵みに感謝することができます。瞑想を始める前に「感謝」という言葉を7回唱えてみて下さい。一見とても簡単な ことですが、瞑想の経験を次第に深めることができます。
  • シュリ・チンモイが 勧めているもう一つの方法は自分が子供のようだと感じることです。子供の心からの泣き声はすぐにお母さんかお父さんを呼び寄せます。自分ではどうすること もできない子供の無邪気さ、清らかさと純粋さがあれば、技術や自分の努力が気にならなくなり、先の道と瞑想の実践は全て神という愛に満ちた親によって与えら れてくると感じられるようになります。瞑想は贈物であり、この平静、静寂、平和という贈物を子供の心の純粋さと内なる叫びによって人生の中へ呼び寄せるの です。
微笑む女の子