瞑想を始めるにあたって
瞑想の素晴らしさの一つは、
いろいろな知識を集めなくても
おこなうことが出来るということ
です。知識や技術で頭の中を
いっぱいにするよりも、考えや欲望を忘れてマインドを完全に空っぽにするの
です。教理や信条は必要なく、自分自身が発達して何かよりよいものに
なれる、もっと他人のことが分かり、以前より優しくなれる、または自分の
性格のいい面や、生活の中で感じた平和な瞬間を大いに広げることができると
感じられれば十分です。
瞑想とは、魂が活気づける静けさ、内なる平和と豊かな喜びの中に入
ることです。しかし、この内的次元に達するには、この自己発見を助長する
ような外的状況を整備する必要があります。第一のコツは誠実さです。
外面の生活がどんなに忙しく骨の折れるものでも練習をするための一日の
一定の時間と家の中の場所を決めることが重要です。そして、植物が日差
しをあびて成長すると同様に、この決まった時間と場所は魂にとって日差
しとなります。
自分の部屋の一角に、心地よい
空間を決めて下さい。そこに低い机
を置き、きれいな布をかけ、ろうそく
に火をともしたり、花瓶に花を
一、二本飾るなどするとよいでしょう。個人的に好きなものを置いても
結構です。精神の師の写真、数珠、仏像や瞑想をしている人の像など、
精神性に近づけてくれるものなら、何でもかまいません。座り方も
自分に一番合うものを選んで下さい:座ぶとんでも瞑想用の腰掛けでも
洋椅子でもかまいません。机から1メートル程度離れたところに座り、
机に飾ったものを目の高さにするのが一番です。お香を焚くと、穏
やかな気持ちになり、練習を神秘的で神聖な雰囲気の中で行うこと
ができます。竹笛や穏やかな曲を歌う声のような瞑想的音楽も
マインドを静め、ハートを開く静寂に私たちを包んでくれます。
始めるのに当たって、このような小さなことは何でも助けになる
のです。しかし、忘れてはならないのは外がどうであれ瞑想を
始めるのは、あなたの真実を求める平等心あふれる渇望だとい
うことです。この思いは瞑想をしたいという衝動であり、
正しさを得たいという正義の心なのです。
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