2006年の来日

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今回の訪日では、シュリ・チンモイは日本の最も代表的で神聖な場所を訪れ、心からの敬意を表しました。
来日直後の7月9日には、日本に対する気持ちを次の詩で表現しました。
おお 日本よ、
簡素であることにおいて
 あなたに優るものはいない。
謙虚さにおいて
 あなたに優るものはいない。
気遣いの心において
 あなたに優るものはいない。
自らを奉げるということにおいて
 あなたに優るものはいない。

 

7月11日
    富士山のふもとにある浅間神社の敷地内でシュリ・チンモイは楽器を数種類演奏し、とても印象深いコンサートとなりました。主賓である同神社の幸田氏と会い、「一つのハートで世界を持ち上げる」賞を授与しました。富士山の山頂にもこの浅間神社の奥宮があり、社内には富士山頂を「シュリ・チンモイ平和の頂上(ピース・サミット)」とする額が飾ってあります。

シュリ・チンモイが富士山のふもとにある浅間神社の境内で演奏している

 


シュリ・チンモイの広島への巡礼
7月13日
    シュリ・チンモイは広島平和記念公園の平和記念資料館でコンサートを行い、平和慰霊碑に献花しました。また、広島市長秋葉忠利氏と会談も行いました。和やかな歓談の中で市長は、人類を激励し鼓舞するのに人生を捧げた平和活動家としてシュリ・チンモイを激励しました。シュリ・チンモイからは世界調和への祈りをこめて、自作のジャーナ・カラ絵画の原作が一点広島市に寄贈されました。さらに秋葉市長への敬意を表し、「一つのハートで世界を持ち上げる」賞が授与されました。
コンサートの後、報道記者とのインタビューの際に広島へのメッセージを求められ、次のように述べました。
    「ここ(広島)は日本だけではなく、世界規模で最も神聖な場所の一つです。かつて広島は完全に破壊されました。しかし今再び、その美しさ、光、芳しさ、決意、そして、破壊のあとの新しい創造を愛する人々による輝かしい成功によって、広島は完全に生まれ変わっています。ここにはこれまで何度か参りましたが、広島の高潔さ、美しさ、そして広島が払った犠牲に対して、私の心は敬愛の念でいっぱいです。」
    「広島に対する内的な、精神的な思いを私の広島についての歌の中で表現しました。」
   「広島は世界に新しい希望を、新しい約束を与えてくれます。破壊は答えではない。新しい夜明け、新しい夢、新しい栄光―これこそが広島の意味するものだと思います。」
   「これからも、広島の美しさ、新しい創造が増え続けることでしょう―その美しさ、芳しさ、光と至福が。」
   「広島の命は例を見ないような苦しみを味わいましたが、広島の魂は人間の力によって滅ぼされることは決してありえません。魂は不滅なのです。そして、広島の魂は広島市民を鼓舞し、市民全員を通して向上しているのです。」
   「(広島の方たちに対する)私のメッセージはとてもシンプルです。広島のみなさんを愛しています。内的にも外的にも何よりも早く前進しようという、みなさんの内なる勇気と決意が大好きで、敬愛しているのです。広島のみなさんのことを、非常に、非常に、非常に誇らしく思っております。」

 

7月14日
    シュリ・チンモイは鎌倉の高徳院を訪れ、鎌倉大仏の前で献身的なコンサートを行いました。数多くの楽器で演奏された音楽の中に、コンサートの前に作曲されたシュリ・チンモイの13,000曲目のベンガル語の歌もありました。これは一人の人間が作った歌で過去最多となります。

高徳院のご住職とシュリ・チンモイが一緒に高徳院の庭に植えた「平和の木」
    シュリ・チンモイは鎌倉の高徳院を訪れ、鎌倉大仏の前でコンサートを行いました。様々な楽器で自作の曲を演奏しましたが、その中には来日してから作曲したベンガル語の13,000曲目の歌もありました。これは一人の人間が作った歌の数では過去最多です。シュリ・チンモイはお釈迦様を深く尊敬し、仏像の中でも一番好きなのがこの鎌倉大仏です。仏様の平和な意識が鎌倉大仏から非常に強く感じられると言っています。この仏像の足元で自分の13,000曲目のベンガル語の歌を捧げることができ、シュリ・チンモイにとって非常に嬉しく、感慨深い出来事でした。英語など他の言語の歌を含めると、計2万曲以上の歌を作曲したことになります。。

 


シュリ・チンモイが大仏を礼拝する

 

   また、高徳院の境内ではシュリ・チンモイのジャーナ・カラ(「泉の芸術」という意)と呼ばれる絵画の展覧会を十日間開催しました。オープニングでは、展覧会とコンサートの許可・協力をして下さった高徳院の佐藤美智子氏と会い、原作の絵画一点を贈呈しました。

舞浜小学校を訪れるワールドハーモニー・ラン
7月12日
    シュリ・チンモイが日本に滞在している間、、ワールドハーモニー・ランが東京の近くにある浦安市の舞浜小学校を訪れ、世界のハーモニーをテーマにした子供向けのプログラムが行われました。子供たちは世界平和の意味を考える話、ゲームや音楽演奏を楽しみ、聖火のトーチをもって一緒に走りました。