「瞑想」という本

人気の名著:シュリ・チンモイの「瞑想」

シュリ・チンモイによる「メディテーション」

  瞑想を習おうとしている人には、一つの頻繁に起こる試練が共通してあります。それは、ごたごたしたマインドをどのように落ち着かせるかという問題です。マインドはいつも動揺する海の波の落ち着きの無さそのもので、瞑想は海底の静けさそのものです。しかし、内なる平安を捜し求める上で、マインドは決まって敵対者になるわけではなく、仲間にもなれます。マインドは音楽に応じ、高尚な考えに刺激を受け、瞑想をすることに好奇心を持ち、私たちの創造的で深い才能と感情の多くが表現される経路にもなるのです。

  マインドを瞑想へと準備させる大変効果的な方法の一つは、練習をする前に10分ぐらい精神的なテーマについての文章(本)を読むことです。それによって、異なるエネルギーや考えが私たちを鼓舞するような積極的な考えに置き換えられます。精神性がマインドを日常の問題への関心から高揚させるので、マインドは自分の新しい可能性に目を向け、協力するようになり、練習中に進んで静かになり精神的ハートの微妙な感覚やエネルギーにも応じてくれます。しかし、何を読むかには注意して下さい。マインドを考えるように刺激しすぎるような理論的であまりにも知力に訴える本は避けた方がいいと思います。

  私にとって長い間の指導と助けの源になっていたのは「メディテーション」というシュリ・チンモイのすばらしい手引きです。魂の鳥私たちはそれぞれお気に入りの精神的書物があり、私はこの「メディテーション」が一番の気に入っている著作です。

  過去にこの地球に生きた偉大な精神の師(聖者)は自己発見の旅を私たちの先に終え、私たちのような探求者が歩める新しい道を切り開く先駆者のような存在です。彼らが残した書物、教え、音楽という遺産は私たちが始めたばかりの旅の地図のようなもので、どのように先に進めばいいかということに示唆を与えてくれます。山頂まで何回も登りつめた以上、他の人に高い峰までの安全な道を案内しに下りることができます。

  シュリ・チンモイの著作にはこのような側面が備わっています。シュリ・チンモイは長年の霊性修練によって、瞑想を高度に熟達されたので、直接の洞察や経験を基に瞑想を教えている師です。登山の大家として、旅の一歩一歩を明快で常識的な説明のしかたで提示しています。

山の展望 シュリ・チンモイ

  「メディテーション」は画期的な名著で、やさしいことから高等なところまで瞑想のテクニックが集められていて、内なる旅人のための実践的なアドバイスと刺激になる教えを豊富に収録されています。基礎を習得する、精神的ハートで瞑想をする、マントラと詠唱、受容力を成長させる、瞑想を実際に応用する、自分の道を見つける、瞑想を通して問題を解決する、ダイエットと運動の効果、師の役割など、それぞれの各章で瞑想の基本的な側面の一つ一つを紹介しています。また、各章には練習する上でよく出てくる問題と質問、それに対するシュリ・チンモイの回答がおさめられていて、とても便利です。魂の鳥直接の経験、真実の悟りについての解説は説得力と力強さがあり、見事に包括的で、役に立つ本として私が読んだ本の中で特に優れていると思います。瞑想を身につけようと思う皆さんに心からお勧めしたいと思います。

  要するに、瞑想の準備として読書に少し没頭することは、とても助けになるということです。そうすることで、マインドは刺激され、理解は深まり、瞑想をしようと渇望するハートと調和するようになります。精神の成長の助けとなる状況を用意する、積極的な試みの習慣として、読書を自分のライフスタイルの中に取り入れるのです。私たちの存在の様々な部分は、精神のエネルギーや流れに魅了されたかのように、啓発、喜び、内的平和という極へ次第に引きつけられていきます。このような小さな行動のお陰で、私たちの瞑想を豊かにすることができるのです。